はじめに

元々がラーメン好きではあったけど、300軒以上の店舗を食べ歩くようになったキッカケは、
あるラーメン屋に行ってみて「その味に衝撃を受けたから」ということにつきます。
ただ、普通の人であればその店に通いつめて満足するのだろうけど自分の場合は
「こんな旨い店が他にもあるかもしれない!」という発想からその店に通いつめる事よりも、
多くの店を知りたいという欲求が勝ったのがハマッた理由だと思います。

それまでの自分とラーメンの関わりといえば、例えば高速のSAで注文するとか
学食や大型スーパーのテナント食堂で注文、あるいは近所の小さな中華料理店で
注文するなど、「色々なメニューがある飲食店でラーメンをチョイスする」という
感じでした。わざわざラーメン屋など自分から行く事はほとんど無かったと思います。
もちろん出先でたまにラーメン屋に行ったりという事はあったし、中には
「旨いなあ」と思う店もあったけど、前述のように衝撃を受けるような店は無かったですね。

中学生の頃に父親に東観音の「すずめ」に連れていってもらった事があり、
その時は「広島で一番旨いラーメン屋」だと教えられ、行列もできていたし
食べた感じも「なるほど」と思えるような味だったと思う。
自分から外食に、ましてやラーメン屋などに行く機会の少ない子供なら
だいたい旨いと感じる味だったとは思うけれど、この時も別に
衝撃を受ける味ではなかったように思います。

この当時は「すずめ」よりもリビング新聞のラーメン人気投票で1位になった
千田町の「一味」のほうが個人的には好みだったし、外食をするなら
「お好み焼」を選んでいた。もちろん「ソバダブル・肉玉」で。

では、「衝撃を受けるほど旨いラーメン」はどこで食べられるのか?という疑問を
持たれるだろうけど、残念ながら今はもう食べられない。いや、食べられる可能性は
あるけど、今は当時と味が変わってしまっていると言うべきかもしれません。

その店は楠木にある「ラーメン屋 あ味」というラーメン屋で、開店当初は
本当に旨いと思ったし、知り合いにも「是非食べてみて欲しい」と薦めていました。
骨折で入院して、退院する時も家に直帰せず「あ味」でラーメンを食べた程です。

その後も暫く松葉杖が必要だったため自力で食べに行く事ができず
少し間が空いたりしたけど、開店から2年位は本当に最高に旨いと思っていました。
しかしいつからか味が大きく変わってしまったように思う。自分にとって最高の
味だったのにやけに脂っぽく、そして塩分が濃くなったように感じられました。
もしかしたらその日がたまたまそうだったのかもしれないと日を改めて行っても
前とは全く違っていました。間を空けて再訪しても以前のような
味ではなくなっていて本当に残念です。


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